Pythonコードでエラーに悩まされていませんか?
「どこで止まったのか分からない」「printで確認するのは面倒」
そんな悩みを解決するのが、VSCodeのデバッグ機能です。
このガイドでは、初心者の方でもすぐに使えるように
VSCodeでのPythonデバッグの方法をコード付きで完全解説。
便利な使い方からエラー対処まで、誰でも簡単に再現できる構成で紹介します。
デバッグ機能とは何か?
結論:プログラムの動きを途中で止めて確認できます
プログラムを書く中で「なぜか思った通りに動かない」と感じることは多いです。
そんなときに使うのがデバッグ機能です。VSCodeではこれを簡単に扱えます。
できること
- 任意の行でプログラムを止めて中身を確認できる
- 変数の中身をリアルタイムで表示
- 1行ずつ処理を追いながら実行できる
- 関数の中の流れも簡単に追える
print文を何行も書かなくても、プログラムの動作が見える化されるのが魅力です。
Python用デバッグ機能の準備
結論:VSCodeとPython拡張機能を入れるだけでOK
Pythonのデバッグを行うには、以下の準備が必要です。
必要なもの
- VSCode(Visual Studio Code)
- Python(3.x系)
- VSCodeの「Python」拡張機能
拡張機能の入れ方
- VSCodeを起動
- 左側メニューの四角マーク(拡張機能)をクリック
- 検索窓に「Python」と入力
- Microsoft製の拡張を「インストール」
以上で準備は完了です。
ブレークポイントの使い方
結論:止めたい行の左をクリックするだけで設定できます
ブレークポイントとは、「プログラムを一時停止する位置」のことです。
使い方ステップ
- VSCodeでPythonファイルを開く
- 停止したい行の行番号左の余白をクリック
- 赤い丸がつけばブレークポイントが設定されたことを意味します
その後、「実行とデバッグ」▶️マークでプログラムを実行すれば、指定箇所で止まります。
実際のデバッグ例(コード付き)
結論:エラーが出そうな関数や処理を1行ずつ追えます
1 2 3 4 5 6 7 8 | def divide_numbers(a, b): result = a / b return result x = 10 y = 0 # ここでエラーが起きる answer = divide_numbers(x, y) print (answer) |
デバッグの進め方
result = a / b
にブレークポイントを設定- 変数
a
とb
の値を確認 - 例外(ZeroDivisionError)が出る前に止めて対処可能
画面上で確認できる内容
- 変数一覧(左上の「変数」パネル)
- 呼び出し履歴(コールスタック)
- 実行停止位置のハイライト
- コンソールでの任意の式評価(ウォッチ機能)
よくあるエラーと対処法
結論:起動設定ファイルと環境選択に注意してください
起動できないケース
"launch.json"
が存在しない場合、デバッグが起動しません
→F5
を押すと自動生成できます
Pythonが実行されない
- 正しいインタープリタが選ばれていない可能性があります
→ 画面右下の「Python」から選択できます
ブレークポイントが効かない
- 実行ファイルと編集ファイルが一致していない可能性
→ VSCodeの左上「ファイルを保存」で強制反映
デバッグが必要な理由
結論:デバッグできるかで成長スピードが劇的に変わります
初心者がつまずく多くの問題は「原因が分からないまま進んでしまう」ことです。
VSCodeのデバッグ機能を使えば、次のような力が身につきます。
- 処理の流れを正しく把握する力
- エラーの原因を自力で発見する力
- 問題を自信を持って解決できる力
Pythonを本気で学びたいなら、printではなくデバッグで確認する習慣をつけましょう。
まとめとサンプル構成
結論:VSCodeを使いこなせばPython力が大きく向上します
- Python初心者こそ、デバッグ機能を早期に使うべきです
- ブレークポイントで処理の流れを見える化
- 1行ずつ確認すれば、エラーも怖くなくなります
練習用コード全体(コピペで動作します)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 | def greet(name): message = f "こんにちは、{name}さん!" return message def add(a, b): total = a + b return total def main(): name = "たろう" print (greet(name)) x = 5 y = 3 print (f "{x} + {y} = {add(x, y)}" ) if __name__ = = "__main__" : main() |
このコードを開き、任意の関数内でブレークポイントを設定して試してみてください。