「Pythonのfor文がよくわからない」「何を題材に練習すればいいの?」
そんな初心者の悩みはよく耳にします。
そこでおすすめなのが、「九九表を出力するプログラム」です。
九九は誰もが知っている題材で、for文の基本構造をしっかり学べます。
本記事では、小学生でも理解できる言葉で、for文の使い方・九九表の作り方・応用までを詳しく解説いたします。
これからPythonを学ぶ方が、挫折せずに一歩ずつ成長できるよう、実際のコード・具体例・発展学習の提案まで網羅しています。
最後まで読めば、for文の基礎を完全に理解し、自分でアプリを書く自信がつきます!
Pythonで九九表を作る理由【Python 九九表】
九九表はfor文の練習に最適です
結論:九九表はfor文の基本構造を体で覚えられる題材です。
九九表は「1×1〜9×9」のかけ算を並べたものです。
それをPythonで出力するには、繰り返し処理(for文)を2重に使う必要があります。
つまり、九九を出力することで、
• for文を2回使う練習になる
• 変数の使い方が身につく
• 小さな目標があるので達成感がある
という3つのメリットがあります。
九九=誰でも理解できる内容なので、「難しいことはしたくないけど、確実に学びたい」人にとって非常に効果的です。
学びやすく応用しやすい課題です
結論:九九はカスタマイズしやすく、次のステップにもつながります。
九九表のコードは、少し手を加えるだけで、
• 表形式に並べる
• 特定の段だけを出力
• ファイルに保存する
• 条件を加える(偶数の段だけなど)
といった応用問題にも発展させられます。
学びやすいだけでなく、「次にやることが見えやすい」というのも九九の大きな利点です。
for文とは何か?【Python for文 基礎】
for文の役割と仕組みを解説
結論:for文は「同じ動きを何回もくり返す」ための文です。
Pythonでは、「くり返しの処理(ループ)」を書くためにforという言葉を使います。
例えば、1〜5までの数字を出力するにはこう書きます:
1 2 | for i in range ( 1 , 6 ): print (i) |
• iは数字を1つずつ取り出すための箱
• range(1, 6)は「1から5までの数」
• print(i)がその中で毎回実行される処理です
このように、同じ処理を何度も行うときにfor文が使われます。
for文とwhile文の違いも紹介
結論:for文は「回数が決まっているとき」に使いましょう。
Pythonにはwhileというもう1つのくり返し文もあります。
文法 | 使いどき |
for | 回数が決まっている場合 |
while | 条件が満たされるまで続けたい場合 |
九九のように「1〜9まで順番に処理する」ような場合は、for文の方が読みやすく安全です。
九九表の出力方法を学ぼう【Python 九九表 作り方】
2重のfor文を使って表を作る
結論:九九表はfor文の“入れ子”で実現します。
九九表は、横にも縦にも繰り返しがあるので、2つのfor文を組み合わせる(ネストする)必要があります。
構造としては以下のようになります:
1 2 3 4 | for i in range ( 1 , 10 ): for j in range ( 1 , 10 ): print (i * j, end = " " ) print () |
このコードでは、
• 外側のiが1〜9の段を表し
• 内側のjがかけられる数を示します
• print(…, end=” “)で横に出力
• print()で1段終わったら改行します
実際にコードを書いてみよう
結論:コードは短く、わかりやすいものです。
1 2 3 4 | for i in range ( 1 , 10 ): for j in range ( 1 , 10 ): print (f "{i*j:2}" , end = " " ) print () |
このように書くと、出力は次のようになります:
1 2 3 4 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 2 4 6 8 10 12 14 16 18 3 6 9 12 15 18 21 24 27 ... |
たった数行で、美しい九九表が作れます。
出力を見やすく整える工夫【Python 九九表 見やすく】
表形式に整えるにはどうする?
結論:桁数をそろえて出力すると表のように見えます。
九九の結果は1〜81まであるので、1桁と2桁が混在します。
そのため、桁をそろえないと、表がガタガタになります。
次のように、文字の幅を指定する書き方が便利です。
1 | print (f "{i*j:2}" , end = " " ) |
これにより、常に2文字分の幅で出力されるため、縦の列もそろいます。
改行や間隔の調整方法を解説
結論:「見やすさ」は学びやすさに直結します。
見やすい出力にするためにできる工夫は次のとおりです。
• end=” “を使って横並びにする
• print()を段ごとに使って改行する
• タイトル行(1〜9の見出し)をつける
• 横線や余白を入れて区切りを加える
例:
1 2 3 4 5 6 7 8 9 | print ( " " , end = "") for j in range ( 1 , 10 ): print (f "{j:2}" , end = " " ) print ( "\n" + "-" * 28 ) for i in range ( 1 , 10 ): print (f "{i:2} |" , end = " " ) for j in range ( 1 , 10 ): print (f "{i*j:2}" , end = " " ) print () |
こうすれば、まるで教科書のような美しい九九表が完成します。
九九表を応用して発展学習【Python 九九 応用】
入力に応じた動的な出力を作る
結論:ユーザーの入力を使うことで、より実践的になります。
例えば「5の段だけ出力したい」ときはこうします:
1 2 3 | dan = int ( input ( "何の段を表示しますか?:" )) for i in range ( 1 , 10 ): print (f "{dan} × {i} = {dan*i}" ) |
入力→処理→出力の基本構造がここで学べます。
ファイル保存や条件付き出力に挑戦
結論:学びを深めるには保存や条件の追加が有効です。
例①:九九表をテキストファイルに保存
1 2 3 4 5 | with open ( "kuku.txt" , "w" ) as f: for i in range ( 1 , 10 ): for j in range ( 1 , 10 ): f.write(f "{i*j:2} " ) f.write( "\n" ) |
例②:偶数の段だけ出力する
1 2 3 4 5 | for i in range ( 1 , 10 ): if i % 2 = = 0 : for j in range ( 1 , 10 ): print (f "{i*j:2}" , end = " " ) print () |
このように応用すれば、Pythonを使った自由研究にもぴったりです。
学びを深めるおすすめの練習【Python for文 練習方法】
九九の次に作ってほしい練習
結論:for文を使った簡単なプログラムを少しずつ増やしましょう。
以下のようなテーマが、九九の次におすすめです。
• 星を使った三角形の出力
• カウントダウンタイマーの作成
• 「1〜100の偶数を出力する」などの条件付き出力
• FizzBuzz問題(3と5の倍数に文字を出す)
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継続のコツと挫折しない工夫
結論:「できた!」という成功体験を積むことが大切です。
• 短いコードでも動いたら褒める
• 小さなゴールを1つずつ達成する
• 書いたコードは必ず保存して振り返る
• エラーが出たら焦らず1行ずつ読み直す
こうした習慣を持てば、自然と続けられるようになります。
まとめ:for文習得への第一歩【Python 九九表 学習効果】
• 九九表は、for文の基本構造を体感的に学べる最高の題材です
• コードも短く、エラーも起きにくいため、初心者にぴったりです
• 出力の工夫や入力の追加で、応用力も身につきます
for文は、すべてのプログラミングの土台です。
九九を通じて、その第一歩を確実に踏み出しましょう。
この記事が、あなたの「初めてのPython学習」に役立ちましたら嬉しいです。
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