「為替レートを毎回調べるのが面倒…」「リアルタイムでレートを把握したい…」
そんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか?
実は、PythonとAPIを使えば、為替レートを自動で取得する便利なBOTを簡単に作成できます。
本記事では、初心者でも安心して学べるよう、やさしい日本語とコード付きで解説します。
また、APIの仕組み・定期実行の方法・エラー対策・応用例まで網羅しています。
為替の自動取得に挑戦したい方や、Pythonでの自動化に一歩踏み出したい方にとって、必読の内容です。
為替レートBOTとは何か【為替レート 自動取得BOT】
為替レートBOTの基本機能を解説
結論:BOTとは、特定の作業を自動で行うプログラムです。
為替レート自動取得BOTとは、次のような機能を持つ小さなプログラムです。
• インターネットから最新の為替情報(例:USD→JPY)を取得
• 定期的にデータを集めて記録
• 必要に応じてメールやLINEで通知する
こうしたBOTを使えば、毎日の情報収集にかかる手間をゼロにできます。
しかも、自分で作ることで好みの機能を追加できるのが魅力です。
どんな場面で役立つのか
結論:為替や資産に関心があるすべての人に役立ちます。
以下のようなケースで非常に便利です。
• 外貨預金やFXをしていて、レートが気になる
• 輸出入業務を行っていて、毎日の為替チェックが必須
• 自分の資産状況をリアルタイムで把握したい
• プログラミングの勉強として、自動化を体験したい
また、為替レートは日本銀行や財務省でも注目されており、経済の基礎データとして価値があります。
👉 為替情報:日本銀行「外国為替市況」

Pythonで為替データを扱う方法【Python 為替API】
APIとは?簡単に仕組みを理解しよう
結論:APIとは、外部の情報をプログラムで取り出すための入り口です。
APIは「情報を受け取る仕組み」のことです。
Pythonなどのプログラムから、「URLを通じて必要な情報をください」と依頼するイメージです。
例えば、為替APIに以下のようにアクセスします。
このようなURLをPythonから読み取ることで、今の為替データを取得できるのです。
APIの基本的な使い方は、以下のような手順です。
1. API提供元のURLを確認
2. PythonでURLを読み込む
3. 結果を表示または保存する
無料で使える為替APIを紹介
結論:初心者には「ExchangeRate-API」などの無料サービスが最適です。
以下は主な無料APIと特徴です。
サービス名 | 無料利用 | 通貨数 | 認証キー |
ExchangeRate-API | 〇 | 約170通貨 | 必要なし(簡易版) |
Open Exchange Rates | 〇 | 約170通貨 | 要登録 |
currencyapi.net | 〇 | 約150通貨 | 要登録 |
ここでは、登録不要の ExchangeRate-API を使います。
👉 公式サイト:https://www.exchangerate-api.com/
為替レート取得BOTの実装方法【Python 為替 自動化】
必要なライブラリと準備手順
結論:標準の「requests」ライブラリだけで十分です。
準備は以下のとおりです。
• Pythonのインストール(https://www.python.org/)
• 「requests」ライブラリの確認(インストール不要)
pip install requests
基本的に、requestsは標準で入っている場合が多いので、安心して使えます。
実際のコードを書いてみよう
結論:コードは20行程度でシンプルです。
import requests
import datetime
url = "https://api.exchangerate-api.com/v4/latest/USD"
res = requests.get(url)
data = res.json()
rate = data["rates"]["JPY"]
time = datetime.datetime.now().strftime("%Y-%m-%d %H:%M:%S")
print(f"{time}|1USD = {rate}JPY")
このコードを実行すると、たとえば以下のように表示されます。
2025-06-04 12:00:00|1USD = 154.73JPY
実行するだけで、最新のレートが取得できます。
為替BOTの定期実行を自動化【Python 自動実行 方法】
タスクスケジューラの使い方(Windows)
結論:「毎日◯時に実行」したいならスケジューラを使います。
手順:
1. .pyファイルとして保存(例:fx_bot.py)
2. Windowsの「タスクスケジューラ」を開く
3. 基本タスクの作成 → 実行時間を設定
4. 実行ファイルに python fx_bot.py を指定
これで、毎日自動的にBOTが動きます。
cronの使い方(Mac/Linux)
結論:UNIX系では「cron」で定期実行します。
以下は毎日9時にBOTを実行する例です。
crontab -e
0 9 * * * /usr/bin/python3 /home/user/fx_bot.py
ファイルのパスを間違えないことがポイントです。
エラー処理とログ保存の工夫【為替BOT 安定運用】
ネット接続切れへの対処法
結論:エラーが出ても止まらないコードが理想です。
try:
res = requests.get(url, timeout=10)
data = res.json()
print(f"{time}|1USD = {data['rates']['JPY']}JPY")
except Exception as e:
print("取得失敗:", e)
こうすることで、ネット障害やAPIの一時停止にも耐えられるBOTになります。
ログファイルで状況を記録しよう
結論:毎回の実行結果を記録することで、後から振り返ることができます。
with open("log.txt", "a") as f:
f.write(f"{time}|1USD = {rate}JPY\n")
こうすれば、過去の為替データを自動で蓄積できます。
Excelなどに読み込んで分析するのも簡単です。
為替レートの使い道いろいろ【為替データ 活用方法】
通知BOTやLINE連携にも発展可能
結論:取得したレートを通知できればさらに便利です。
以下のような発展が可能です。
• レートが150円を超えたらメール通知
• LINE Notifyを使ってスマホに送信
• DiscordやSlackなどへの連携も簡単
👉関連記事:Pythonで「スパムメール判定機」を作ってみた
ファイル保存やグラフ化の応用例
結論:長期的にデータを取って、グラフ化すれば傾向が見えるようになります。
import matplotlib.pyplot as plt
# ログからデータ読み込み後に描画(例)
plt.plot(dates, rates)
plt.title("USD to JPY")
plt.xlabel("Date")
plt.ylabel("Rate")
plt.grid(True)
plt.show()
これにより、視覚的に為替の推移が見えるようになります。
学習・分析にも最適です。
まとめ:Pythonで自動化に挑戦【Python 為替BOT 学習効果】
• PythonとAPIを使えば、手軽に実用的な自動化ツールが作れます
• 為替レートの取得は、初心者でもすぐに成果を感じやすいテーマです
• 通知機能・グラフ化・ログ保存など、学びの幅を広げる応用例も豊富です
「Pythonを勉強したいけど、何を作ればいいかわからない」
そんな方は、ぜひ今回のBOT作成に挑戦してみてください。
学びながら、毎日の作業も便利になる。
これこそが、プログラミングの魅力です。