【React×useRef】ストップウォッチを自作！useEffectで簡単タイマー実装ガイド

Reactでストップウォッチを作る理由
1. 時間を扱うアプリの重要性とは？
useRefとuseEffectの使い分け
1. useRefはなぜ必要なのか？
2. useEffectはどこで使う？
Reactでストップウォッチの表示を作る
1. 画面とボタンの構成を考える
スタート・ストップ・リセット機能の実装
1. 実際の動きをReactで表現する
応用機能と改良ポイント
1. さらに良いストップウォッチにするには？
完成形コード一覧
まとめ

Reactでストップウォッチを作る理由

時間を扱うアプリの重要性とは？

結論：ストップウォッチはReactの基本スキルを学ぶ絶好の題材です。

以下のようなシーンで時間の計測が使われています。

運動記録（ランニングタイマーなど）
勉強時間の管理（ポモドーロ式など）
工場や業務現場での作業時間測定
子どものゲームや遊び時間の制限

こうした「時間を測る機能」は、Webアプリだけでなく実社会でも広く使われています。

Reactでストップウォッチを作ることで、画面の状態管理・時間制御・副作用の扱いなど、多くのスキルが身につきます。

useRefとuseEffectの使い分け

useRefはなぜ必要なのか？

結論：画面の再描画を避けつつ、値を保持するために使います。

通常の状態管理（useState）は値が変わるたびに画面が更新されます。

しかし、ストップウォッチでは、1秒ごとに状態を更新すると負荷が高くなります。

そのため、useRefを使って「再描画しないが保持される値」として時間やタイマーIDを記録します。

useEffectはどこで使う？

結論：初期化やクリーンアップなど、タイミングを調整するために使います。

useEffectは以下のような処理に適しています。

アプリ起動時に処理を1度だけ実行
コンポーネントが破棄されるときにタイマーを止める
ボタン押下に応じてイベントを切り替える

ストップウォッチのように時間と密接に関わる機能では、useEffectの使い方が非常に重要です。

Reactでストップウォッチの表示を作る

画面とボタンの構成を考える

結論：シンプルに「時間」と「3つのボタン」を用意します。

以下が基本の構成です：

経過時間の表示（00:00:00）
スタートボタン
ストップボタン
リセットボタン

function Stopwatch() {
  const [time, setTime] = useState(0); // 経過時間（秒）
  const timerRef = useRef(null);
  return (
    <div>
      <h2>ストップウォッチ</h2>
      <h1>{formatTime(time)}</h1>
      <button>スタート</button>
      <button>ストップ</button>
      <button>リセット</button>
    </div>
  );
}
function formatTime(seconds) {
  const h = String(Math.floor(seconds / 3600)).padStart(2, '0');
  const m = String(Math.floor((seconds % 3600) / 60)).padStart(2, '0');
  const s = String(seconds % 60).padStart(2, '0');
  return `${h}:${m}:${s}`;
}

スタート・ストップ・リセット機能の実装

実際の動きをReactで表現する

結論：setIntervalで時間を進め、useRefで管理すれば簡単に実現できます。

function Stopwatch() {
  const [time, setTime] = useState(0);
  const timerRef = useRef(null);
  const start = () => {
    if (timerRef.current !== null) return;
    timerRef.current = setInterval(() => {
      setTime((prev) => prev + 1);
    }, 1000);
  };
  const stop = () => {
    clearInterval(timerRef.current);
    timerRef.current = null;
  };
  const reset = () => {
    stop();
    setTime(0);
  };
  useEffect(() => {
    return () => clearInterval(timerRef.current); // アンマウント時に停止
  }, []);
  return (
    <div>
      <h2>ストップウォッチ</h2>
      <h1>{formatTime(time)}</h1>
      <button onClick={start}>スタート</button>
      <button onClick={stop}>ストップ</button>
      <button onClick={reset}>リセット</button>
    </div>
  );
}

応用機能と改良ポイント

さらに良いストップウォッチにするには？

結論：以下のような追加機能でより実用的になります。

一時停止と再開機能
ラップタイム（区切り時間）の記録
CSSで見た目を改善
時間の最大値やアラームの設定

時間や副作用の処理を学ぶのにちょうど良い題材として、ストップウォッチは非常におすすめです。

完成形コード一覧

import React, { useState, useRef, useEffect } from 'react';
function Stopwatch() {
  const [time, setTime] = useState(0);
  const timerRef = useRef(null);
  const start = () => {
    if (timerRef.current !== null) return;
    timerRef.current = setInterval(() => {
      setTime((prev) => prev + 1);
    }, 1000);
  };
  const stop = () => {
    clearInterval(timerRef.current);
    timerRef.current = null;
  };
  const reset = () => {
    stop();
    setTime(0);
  };
  useEffect(() => {
    return () => clearInterval(timerRef.current);
  }, []);
  return (
    <div>
      <h2>ストップウォッチ</h2>
      <h1>{formatTime(time)}</h1>
      <button onClick={start}>スタート</button>
      <button onClick={stop}>ストップ</button>
      <button onClick={reset}>リセット</button>
    </div>
  );
}
function formatTime(seconds) {
  const h = String(Math.floor(seconds / 3600)).padStart(2, '0');
  const m = String(Math.floor((seconds % 3600) / 60)).padStart(2, '0');
  const s = String(seconds % 60).padStart(2, '0');
  return `${h}:${m}:${s}`;
}
export default Stopwatch;