「小規模なネットショップを作りたいけど、開発にどれだけお金や時間がかかるの?」
この疑問は、多くの店舗オーナーや個人事業主に共通する悩みです。
この記事では、小規模なECサイトを開発する際の費用・工数の目安をプロ目線で詳しく解説します。
また、開発パターン別のコスト比較や実装例、注意点まで網羅しているので、制作前の判断材料としてご活用ください。
小規模ECサイトの費用相場とは?
結論:30万円〜150万円が目安です
小規模なECサイト(商品数50点未満・基本機能のみ)の開発費は、主に以下で変動します。
- 開発方法(フルスクラッチ/WordPress/Shopifyなど)
- デザインの有無(テンプレート/オリジナル)
- 追加機能(レビュー・決済・在庫同期など)
以下に費用の目安をまとめます。
開発形態 | 費用の目安 | 工数(期間) |
---|---|---|
フルスクラッチ開発 | 約100〜150万円 | 約2〜3か月 |
WordPress+WooCommerce | 約40〜80万円 | 約1〜2か月 |
Shopify構築(有料テンプレ使用) | 約30〜50万円 | 約1か月 |
出典:経済産業省「IT導入実態調査(2024年版)」
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/ministry/index.html
開発にかかる工数を比較
開発工数は規模や構成要素により変動します。
基本機能の例
- 商品一覧ページ/商品詳細ページ
- カート機能(追加・削除・確認)
- 決済(クレジット・銀行振込など)
- ユーザー登録・ログイン
工数の目安(目安は1人月=160時間)
- デザイン+フロント実装:1人月(約20〜30万円)
- バックエンド+決済連携:1〜1.5人月(約30〜50万円)
- テスト・本番環境構築:0.5人月(約10〜15万円)
開発方法別のメリットと注意点
フルスクラッチの利点
- カスタマイズ性が高く、独自性を出しやすい
- 将来の拡張が自由
デメリット
- 開発期間が長くなる
- 開発費用が高くなる
CMS(WordPress/WooCommerce)
- 初心者でも扱いやすく、構築が早い
- プラグインの組み合わせで多機能にできる
注意点:セキュリティやプラグインの相性でエラーが出る場合があります。
簡単なECサイトのサンプルコード
以下はHTMLとJavaScriptで作成した簡易カート処理の例です。
<html>
<body>
<h1>商品一覧</h1>
<div id="items">
<div>
<span>商品A</span>
<button onclick="addToCart('商品A')">カートに追加</button>
</div>
</div>
<h2>カート内容</h2>
<ul id="cart"></ul>
<script>
const cart = [];
function addToCart(item) {
cart.push(item);
document.getElementById('cart').innerHTML = cart.map(i => `<li>${i}</li>`).join('');
}
</script>
</body>
</html>
よくあるエラーと解決策
- 決済がうまくいかない
→ テスト用APIキーと本番用が混在していることが多いです。 - メールが届かない
→ SMTP設定ミスやSPFレコード未設定が原因です。
まとめ
小規模ECサイトの開発には、目的と予算に応じた選択が必要です。
費用を抑えたい場合はCMSを活用し、独自性を求める場合はフルスクラッチが有効です。
開発前にしっかり見積もりを取り、公開後の運用も視野に入れて計画しましょう。